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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2021年3月12日(金)

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知事記者会見

2021年3月12日(金)


知事発表:新型コロナウイルス感染症対策、2020年移住希望地ランキングで初の第1位、ふじのくに少子化突破戦略の新・羅針盤の完成、静岡県公立大学法人兼静岡県立大学学長の決定、地域医療連携推進法人の認定申請
知事発表関連質問:新型コロナウイルス感染症対策、ふじのくに少子化突破戦略新・羅針盤、静岡県公立大学法人兼静岡県立大学学長の決定、地域医療連携推進法人の認定申請
幹事社質問:東京2020オリンピック・パラリンピック聖火リレー、リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線、東京2020オリンピック・パラリンピック海外観客受け入れ断念、議会答弁
記者質問:静岡新聞社代表、リニア中央新幹線

知事発表:新型コロナウイルス感染症対策、2020年移住希望地ランキングで初の第1位、ふじのくに少子化突破戦略の新・羅針盤の完成、静岡県公立大学法人兼静岡県立大学学長の決定、地域医療連携推進法人の認定申請

(知事)

どうぞよろしくお願いします。桜です。これは大島桜ですかね。それから、すごくかわいい花なんですが、ボケって言うんですね。実が大きいんですがね。今日は春の訪れを知らせる桜とそして、ボケの花ということでございます。さて、あ、ごめんなさい、失礼しました。これをですね、こう畳みまして、こう入れるとですね。ポケットチーフに見えませんか。ご参考にしてくださればと。

発表項目は7件ございます。まず、新型コロナウイルス関連のことでございますけれども、県民の皆様方のご協力をたまわりまして、横ばい状態でありますけれども、もう少し、正確に申し上げますと、県内の感染状況は、直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数が、3,4人程度ということで推移しております。病床占有率は全体として、県全体では24.1パーセントでありますが、地域差がございまして西部地域におきまして、クラスター発生の影響もあって、いま申しました24.1パーセントってのは3月11日の時点でありますが、西部地域ではこの時点で40パーセントを超えております。

ステージ3の基準は25パーセントでございますから、西部地域においてはそれをちょっと超えておると。しかし県全体ではそれを下回ってますけれども、近づきつつあるということで、結論として予断を許さないということであります。

今、3月、今日はもう中旬ですね、に入りまして、これから年度末、それから新しい年度が始まるということでございまして、首都圏では新規感染者数の下げ止まり等により、緊急事態宣言が3月21日まで延長されております。首都圏と隣接する本県におきましては気を緩めることなく、これまでと同様、感染防止対策を徹底してくださるようにお願いを申し上げるものであります。特に年度末、また年度初めということで、職場における、歓送迎会というのが通常行われると。どうしても、飲酒を伴うということが通常でございますが、こうした形での会食が増える傾向をなかなか止めることができません。そこで、県民の皆様におかれましては、この歓送迎会をする場合にもですね、感染防止対策を徹底していただいた上で、そしてまた、徹底されているお店で、会話をするときにはマスクを着用していただき、また1テーブル4人以下というのを目安にしていただきまして、小さなテーブルに4人っては具合悪いんですけれども、これひとつの目安でありますが、少人数で行っていただきたいと。花見につきましても、なお花は人を引きつけますが、しかしながら、密を避けることをどっかで念頭に置いていただいてですね、感染防止対策を講じつつお花見を楽しんでいただければというふうに思う次第であります。ちなみに数日前、長野県の阿部知事さんから電話がかかってきまして、長野県では、今スキーのシーズンでありますけれども、長野県民は半額セールをやってると。ついては、静岡県の方々にはリンゴも買ってもらったってこともあるし、「バイ・山の洲」ということもあるので、静岡県民につきましては、長野県民と同じように扱うと。いうふうに、半額割引ということでございまして、スキー場のリフト券が半額で販売されるという、このキャンペーン、ぜひご活用いただきたいということでございました。もちろん、感染対策を十分に取ってますということでございましたし、こちらもですね、感染対策を十分に取った上で、スキー愛好家の方たちにお楽しみいただければというふうに存ずる次第でございます。長野県から送られてきましたパンフレットは皆様のお手元にあると存じます。

二つ目の発表項目でございますが、2020年移住希望地ランキングで静岡県が初めて、年代別ランキングでも、全国1位となったということでございまして、これは、いわゆるパスポートのですね、高校卒業生に対して、差し上げてる、県民の、あるいは県の情報を、それを通じとしてお知らせすることができるパスポートあるいは30になったら静岡県、現在は、「帰去来、いざ!故郷ふじのくにへ」というキャンペーンもしているわけでございますが、一方でですね、やはりこのオンラインで仕事ができるような、プラスOと言いましたか、そのキャンペーンが奏功しておりまして、これをさらにですね、進めたいということで、現在、女性の立場から女性の観点を十分に入れてですね。くらし・環境部企画政策課の、なかなかのやり手でございます、女性、小池参事さんがですね、今日こちらに来ていますので、ぜひ、少しここの、令和3年度にかけての取り組み等についてご紹介いただければと思います。

(くらし・環境部企画政策課 小池参事)

くらし・環境部企画政策課、移住定住担当参事の小池と申します。よろしくお願いします。令和3年度の移住促進の取り組みにつきましては、新たに二つの取り組みを考えております。一つ目としては、本県への移住に関心を持ち始めた方等をターゲットとして、個々の属性やニーズに合わせた情報を効果的にお届けするために、SNSを活用した情報発信を行ってまいります。二つ目として、県への移住を希望されている方の仕事や住まい探しなどを市町及び地域団体等と連携して、伴走支援を強化するために、県庁内に移住コーディネーターを1名配置いたします。引き続き本県への移住を希望されている方々の移住が実現できるよう、きめ細かく支援してまいりたいと考えております。以上です。支援策といたしましては国の地方創生推進交付金を活用したものになりますけれども、移住就業支援金というものをやっておりまして、そちらの方で、テレワークをされて県内に移住される方ですとか、あとはですね、今、若い方の移住促進ということで、一度、東京23区にお勤めをされて、その後静岡県の方に移住されている方、若い就業者についても、この支援金の対象とするということで、拡充して支援してまいりたいと考えております。

(知事)

ということでございまして、ちゃんとこのソフトだけではなくてですね。きっちりとハードでもやるということで、例えば移住就業支援金ですけど、1世帯当たり100万円。単身世帯は60万円。先ほどおっしゃいました、国は2分の1、県が4分の1、市町が4分の1ということでですね。東京23区在住者だとか東京圏在住で、23区に通勤される方などですね。支援をしていきたいということで、しっかりと、経済的にもですね、少しく、足しになればということを、小池参事等が取り組んでくださっているということでございます。

続きまして3番目の、発表項目でございますが、Cha-1グランプリなんですね。県内の小学生さんを対象にお茶を用いた競技、いわゆる闘茶ですね、を通じて、お茶への関心と親しみを深めてもらうことを目的としたCha-1、ナンバーワンということですが、Cha-1グランプリを3月6日土曜日にオンラインで開催いたしました。この大会は静岡茶を愛飲していただくための取り組みの一環であります。小学生向けの全県版闘茶大会ということでございますが、本県初の開催となりました。お茶、これは三つの取り組みがございまして、3種目といいますか、お茶、お茶クイズ、この外観による茶種を当てる、あるいは飲み比べによって、茶種を当てると。こうしたことで、司会者の案内のもとで、各家庭で実施してもらって、運営本部と各家庭をWebで繋いで、採点をしたということです。第1回目となる今回は九つの市から推薦があった総勢23名の小学生さんが参加なさいまして、富士市立元吉原小学校6年生、飛奈奏門さんが、見事優勝と。確か34点満点中32点じゃなかったでしょうか。すごい高い点数でですね、30点以上が34点満点中、30点以上が10人いたんじゃないかと思います。そして全体として平均点も28.35ということで、極めてレベルが高かったということで、いかにお茶について皆さんが熱心に勉強されたかということを物語っているものでございました。大会後、参加者からは、大会当日までにお茶についてすごく勉強した。だから成果が出てうれしかったとかですね。とっても楽しかったので、また来年出場したいということも、寄せられております。大会の実施に当たりましてはご家族のサポートも大いにいただいたところでございます。私どもといたしましては参加者だけでなくて、家庭におけるお茶の飲用を定着させたいということでございますので、静岡茶のこれを契機に利用拡大につなげていきたいと考えております。そこで今回上位3名とその保護者の方々を対象に、3月23日の火曜日、午後4時から、県庁別館の21階展望ロビーにおきまして、表彰式の開催を予定しております。

次の四つ目の発表項目でございますけれども、ふじのくに少子化突破戦略の新・羅針盤が、作成されましたのでご案内を申し上げます。今年度国から6年ぶりに市町別合計特殊出生率が公表されまして、これを受けて、本県ではこの羅針盤の改訂版を作ったということでございます。これにつきましてはですね、今日は南野健康福祉部理事が、いらっしゃってますから。理事の方からお願いします。

(健康福祉部 南野理事)

健康福祉部少子化担当理事の南野でございます。私からは、この羅針盤、特徴、二つの見える化。それからあと、活用策について説明申し上げます。まず見える化の一点目でございます。今回新たにですね、市町ごとの合計特殊出生率と、それから人口の社会増減の関係性を分析いたしまして、全国で初めてこの関係性を見える化いたしました。分析結果といたしますと、若者の転入が多い市町ほど、合計特殊出生率が高いと、こういう傾向があることが明確になりました。それからもう一つの見える化2点目です。100本ほどのですね、社会経済指標の中から、統計的に有意な23本の指標を選定いたしまして、五つの地域力に集約、あわせて合計特殊出生率との関係性も検証した上で、強み、課題が一目でわかるようなレーダーチャートを作成しております。次にこの羅針盤の主な活用策。3点ほどお伝えいたします。一つ目はですね、市町のこの分析結果を踏まえまして、企画立案いたしました、少子化対策事業に対して、県として助成しております。こうした分析結果を基にですね、市町に助成している都道府県としましては、全国に先駆けた本県の他、本県にならいました岡山県、この2県だけであります。二つ目は、実はもうこの実績なんですけども、国庫補助制度を活用する際にですね、高補助率を獲得できました。具体的には地域少子化対策重点推進交付金におきまして、結婚に伴って、住宅取得費用等をですね、補助する市町村に対して支援する制度があるわけでありますが、この羅針盤の結果、及び結婚支援に取り組みます、市町の数が増えることを国にご説明申し上げまして、令和3年度において、通常の補助率2分の1のところを、3分の2という高補助率をですね、獲得することができました。それから、三つ目はですね今日の発表項目もありますけども、今回の分析結果により、根拠をもって県や市町が移住施策を推進することができます。実は市町の方から、こういう分析をしていただいてですね、大変ありがたいというお声を多くいただいております。それから最後にですね、今回この羅針盤作成にあたって、監修をいただきました、国立社会保障人口問題研究所様から、組織として発刊に当たりコメントをちょうだいしております。少し読み上げます。人口移動の関係に着眼したことは素晴らしいこと。県がみずから新たな知見に繋がる分析を行い、施策の反映を試みてる点は高く評価でき、今後の少子化対策のあり方を考える上で大きな意義がある、まあこんなコメントをちょうだいしております。私からの説明は以上であります。

(知事)

そういうわけで、国立社会保障人口問題研究所、いわゆる社人研からですね、高い評価をいただいたと。前の1回目のときにも、僕は厚労省から高い評価をいただいておりましたけれども、これが一つの指針となって、幸せな家庭がですね、お子様に恵まれて増えるということを望んでいるところであります。ついでに申し上げますと、昨日、静岡県史の別巻といいましょうか。で、800ページを超える人口史というのが、公刊されまして、それは、人口史の歴史人口学の日本における、最高権威の1人というべきでしょうけれども、鬼頭宏先生が中心なってまとめていただいたものでございますけれども。これは歴史的な観点、先史時代から、現代そして未来に至るまでですね、県として初めて、県として初めてというか、全国で初めて県としてですね、この県史のレベルでの人口史がまとまりまして、ここでもこの現状分析と将来展望が文明論的な観点からも書かれているということでございまして、人口史については、人口減少につきましては、この現実を受け入れつつどのようにして幸せな地域社会をつくっていくかということで、こういう羅針盤、それから人口史というしっかりとした学術的な研究成果もございますので、こうしたものを踏まえながらですね。人口政策を、移住定住、人口増加といいますか、幸せの家庭づくりに取り組んでいきたいというふうに思っているところであります。

続きまして五つ目でありますけれども、五つ目ですね静岡県公立大学法人理事長兼静岡県立大学の学長さんが決定したということでございます。静岡県立大学の学長現在は鬼頭宏先生ですけれども、につきましては、本年3月に鬼頭先生、任期6年の任期が満了いたします。これをきっかけにしまして静岡県公立大学法人は、これまで別に設置されていた法人理事長と学長を、理事長兼学長として一体化するというご決定をなされました。新たな理事長兼学長につきましては、静岡県公立大学法人において理事長選考会議が設置されて、選考されました。現在理事長にご就任されている尾池和夫先生が候補者として、県に推薦がございましたので、法人からの申出がございましたので、それに基づき、尾池先生にお願いすることといたしました。任期は令和3年4月1日から令和6年3月31日までの3年間でございます。来月1日付で、私が任命をいたします。18歳人口の減少、あるいは新型コロナウイルス感染症の影響が継続するなど、大学を取り巻く環境は厳しい状況でございます。尾池先生にはこれまでも、法人理事長としての経験、あるいは、京都大学の総長、京都芸術大学の学長、あるいは高等研究所の所長をなさいました。大変な、知見と豊富な経験をお持ちの方で、本県との絡みで言えば、ジオパークですね、日本ジオパークに関わる、その委員長をされておられる方でもありまして、本県にも縁の深い方でございますが、尾池先生には強力なリーダーシップを発揮していただいて、これからの地域社会の発展に貢献できる公立大学法人静岡県立大学を目指していただければと存じます。

最後の発表項目でございます。去る3月8日月曜日に、田中県立病院機構理事長と、内野JCHO桜ヶ丘病院の院長先生、両者は、県内初の地域医療連携推進法人設立に向けた申請書の提出に知事室までお越しいただきました。静岡医療圏、特に清水区の地域医療提供体制の維持のために、今回二つの法人の協議がまとまりまして、医師の確保に関する県立総合病院との連携のもと、桜ヶ丘病院の運営を継続していただくことにより、非常にうれしく思っております。この地域医療連携推進法人の設立によりまして、医師の安定確保と地域医療を担う医師相互間の人的交流が進むことになります。将来にわたって安定的に地域医療提供体制が確保されることになると、心から期待し、歓迎するものであります。今後は3月23日に予定されております、静岡県医療審議会のご意見をお聞きした上で、認定の可否を判断するという段取りになります。またこの地域医療連携推進法人の認定の判断とは別ではありますけれども、桜ヶ丘病院の想定津波浸水区域への移転につきましては、一貫して反対してきたところであり、その旨は、前回お越しになった時に、両院長先生にお伝えいたしました。その趣旨につきましては、改めて、このメモとして、お手元にお配りした資料として配布したとおりでございます。この資料は昨日付で、3月11日付けで、審議員の皆さん方に配布することといたしまして送付されていると承知しております。私の方からの発表項目は以上であります。




知事発表関連質問:新型コロナウイルス感染症対策、ふじのくに少子化突破戦略新・羅針盤、静岡県公立大学法人兼静岡県立大学学長の決定、地域医療連携推進法人の認定申請

(幹事社)

それでは新型コロナウイルス関連を含めた発表項目の質問に移りたいと思います。まず、私の方から一つ目、新型コロナ関連で先ほど言及があったように、県全体での病床使用率が再びステージ3の指標に近づきつつあります。一方で、今週から、元気旅ですとか、GoToイートの食事券などの事業が再開して知事はかねがねステージ2が一つの指標であるようなことを言っていましたけれども今後これらの事業の継続ですとか中断、取り止めも含めた判断を、どのようなタイミングで、どのような基準を持ってやっていくのか、お伺いさせてください。

(知事)

はい。ご質問の中にございましたように、レベル2(正しくは「ステージ2」)におきましてできることをやっているということですね、レベル3(正しくは「ステージ3」)というような指標に達することになれば、これは専門家会議の皆様方のご意見をたまわりながらでありますけれども、別の手段を講じなければならないと。目下のところは、この横ばいという、そういう、評価をたまわっておりますので、レベル2(正しくは「ステージ2」)としてできることをやってると、ただし感染対策は万全を期すと同時に、そろりとスタートしていただくということでですね、また長野県からの、お誘いがあって、聞くところによると何か山梨県にもそういうお誘いをされたようで。ですから、それぞれ県民が県民のために何かできることはないかということでやってるんですけれども。いわゆる「バイ・山の洲」のですね、そうした試みが共有されてるので、できればお互い助けられるところは助けましょうというふうなこともございまして、先ほど、阿部さんからはああいう、ご案内も来たので、ぜひそろりとですね、スキーも楽しんでいただければというふうに思ってる次第です。

(幹事社)

それでは新型コロナ関連及び発表項目関連、各社さんいかがでしょうか。

(記者)

発表項目二つ伺いたいと思うんですけれども、まず、ふじのくに少子化突破戦略羅針盤なんですけれどもこれ初めて出された市町別の合計特殊出生率と転入超過のこの数字、ちょっとコロナ禍だと違うんじゃないかなと思って見てみたら2016年とか2015年のデータを使っていらっしゃるようで、結構知事、ポスト東京時代ということでこの転入の問題かなり、市町別に含めても、ご関心高いんじゃないかなと思うんですが、この点何か、この5年前6年前のデータから、変わったりしている点に関して、どこまで有効なのかなっていうところに対してどう見ていらっしゃいますか。

(知事)

使えるデータを使って、分析したということですね。それはそれとして、一方で、現在コロナ禍でございますので、そして、首都圏、特に東京の人を中心に、静岡、山梨、長野に対する移住希望が増えておりますんで若い人も含めて、移希望日本一になったのが静岡県ですから、追い風が吹いてるなということはありますが、これはこれとして、さすがに今回の分析には入っておりませんけれども、追い風にはなるだろうと。それを、追い風にしながらも、しかしこれはしっかりしたデータをこのいくつかのダイアグラムに分けてですね、一目瞭然にしたもので、社人研から見れば、いわば、この地域の特性を踏まえて、羅針盤も出したということでございます。そういうふうに私はとらえておりますけど、南野さん、もしここを補足することがあれば、よろしいですか。以上です。

(記者)

すいません、もう1点ですね今度は県公立大学法人の学長と理事を兼任される尾池先生についてですけれども、御年80歳ということで、京都芸術大学の学長とも兼ねて御年80歳で強力なリーダーシップを求められるということですけれども、具体的にどんなリーダーシップを求められることを期待されているのかそれが可能なのかという点について、ご意見をお聞かせください。

(知事)

京都芸術大学の学長は、この3月をもってご退任されるということで、もうこれまでは、非常勤として、こちらにお越しいただいてたわけですけれども、この4月1日は、静岡県立大学1本となるということでございます。長く、理事長、学長、2頭体制だったわけですね。それは、どうしても意思決定者、それぞれ、理事長は経営、それからまた、人事と、そしてまた学長は教育とか研究とかというような、分業が行われてたわけでございますけれども、これは一体化されるということと同時にですね、何しろ京大の総長を務められたと。これは理事長と学長が一体になっておられるわけですね。それをお務めになったと。そして、私立の京都芸術大学の学長も務めになったと。それから研究所の所長もですね高等研究所所長も、これは奈良と京都と大阪のちょうど間にあるところですけどそこも高等研究所の所長もお務めになったということでですね、その手腕はすごいですよ。それからまた、この間残念ながら、ご他界なさいました有馬先生、昭和5年生まれですから、90歳なわけですね。ですから、それより10歳若いということで、常々、尾池先生は、有馬先生と自分とは、それぞれ京大、東大の第24代総長として、ある意味で、似ていると。それから俳句を愛する点でも似ているということでですね。その有馬先生を意識しながら、県立大学を経営をしたいというふうにこうおっしゃっておられました。ですから、またあと10年ぐらいは、有馬先生がですねきちんとなればあるということで、ですからそういう意味ではですね、60代後半ぐらいから、個人差が出てきますね。尾池先生はこまめです。そして、何といっても地震学者ですから、ですから、日本学術会議の地震に関わる会の確か委員長を務めておられた方じゃないかと思いますけれども、地震というのはですね、もちろん、データが必要ですけども、歩かないとわからないですね。ですからそういう意味で、フットワークが軽いということもあってですね、私は絶大な信頼を置いていると。で、いわば京大、あるいは私立大学での手腕がですね、今回、県立大学においても生かされるであろうと、これを期待しているところであります。

(記者)

すみません。地域医療連携推進法人の関係でお伺いをしたいんですけれども、こちらの医療審議会の委員の方に送られた文書の趣旨として、推進法人の申請に関しては、ご歓迎されるようなご発言をされているんですけれども、一方で、移転の反対というところは変わらずおっしゃっているんですが、委員の方にはどういったことを考えていただきたくてこの文書出されたんでしょうか。

(知事)

両院長先生に申し上げたことを、すべての審議会委員の方々にお伝えするというのが趣旨です。そして、桜ヶ丘病院の問題は、実にこれは、そこに書きましたように、また両院長先生に申し上げましたように、重大な問題をはらんでいるというふうに思っております。ともあれ、病院の最大の問題は、どんどん院長先生が逃げ出したり、どんどんと先生方がいなくなって、櫛の歯が欠ける状態になっていたところで、そうした中で、新院長内野先生は、静岡市にご相談されて、人材、医療人材の確保を再三にわたって依頼されていたわけでございますけれども、それを、田中先生、院長先生はですね、何しろ清水区の本来、患者さんであるべき方が、桜ヶ丘病院に行くべき方が、かなりの数、総合病院に来られると、県総合病院に来られるということでですね、この問題非常に深刻に受け止められて、どうしたら助けられるかということを、田中院長先生はいろいろと考えておられて、その話を直接承ったこともあります。私も、何とか内野先生がもしご相談にきていただければですね、ぜひ助けたいと思っていたわけでございますが、今回、両院長先生によって、人的交流、人材確保について、同意ができたということを、これは本当に喜んでいるところであります。一方、病院というのは、けが人であるとか、重症者を含めてですね、そこに搬送されねばなりません。そして、もちろん電力、電池が切れればですね、手術や様々に支障が来します。ですから、基本的に高台に建てるのが望ましいわけですね。あえて浸水域に行くということで、これは、当初から県を挙げて、危機管理部、交通基盤部、健康福祉部他ですね、県を挙げて、これは問題ですということを言い続けてきたわけです。ですからこの件は、内野先生に初めてお目に掛かりましたので申し上げたことであるということで、両院長先生に申し上げたことは、同じように審議委員の先生方に知っておいてもらう必要があるということでございまして、偶々3月8日に来られて、その前日に、静岡新聞が桜ヶ丘病院をですね、一面トップで取り上げて、果たしてこれで県民の命が守れるのかということを鋭く問うたわけですね。で、その翌日に来られたわけです。ですからこの問題はですね、もちろん内野先生は重々ご承知とは思いますけれども、やはりあの、県として認可するわけですから、県のこの病院の立ち位置につきましては、きっちり申し上げておかなくてはならないということでそれを書いておいたということであります。

(記者)

すいません。現時点で連携推進法人の認可に関して、病院の立地、移転先の状況を踏まえて、認可をするか否かという判断をするべきだというふうにお考えでしょうか。

(知事)

今はまだ決まってませんね。ですから、そういう流動的なものがありますけれども、とりあえず桜ヶ丘病院は、前の前の院長先生だったでしょうか、お目に掛かった時に、老朽化がものすごいと。ですから、1日も早くということであったわけですが、残念ながら様々な障害があったか、ともかくですね、移転先がつぶれたわけですね。つぶれたっていうか、移転先として選ばれていた清水庁舎が、まだそのまま残ってるわけです。移せないっていうことで、いたずらに時間が過ぎた中で、内野先生によれば撤退を考えたと。なぜならば、お医者さんを確保できないと。患者さんどんどん逃げていくということだったわけですね。そこで、何とかこの人材確保するということで動かれたわけですから、田中先生が。で、それを本当にありがたいということで受けられたということです。これはもう県としては、もう大歓迎であります。だけど、患者の安全ってのはどこで担保されねばならないかということで、一方でですね、私は、東日本大震災復興協力本部長です。これは全国知事会から任命されていて、昨日も陛下をお迎えしてですね、式典が行われていると。この大きな犠牲の、基に、学ぶ場、教訓を大切にしなさいというふうに言われておりますし、これは、日本、海岸に面してる人たちのすべての思いということでですね、一人も亡くなることのないように、防災を整えばならないと。それは、津波に対しては高台移転ということでございまして、そうしたことと矛盾するようなことはですね、やっぱりこれは再考に値するだろうと。しかも、民意が反映しているとは到底思えないということがございまして、それでこの点はですね、きちっと、言っとかないといけないと。これは審議会の審議に対して、情報提供しただけであって、ですから単なるメモということでございまして、審議会で議論されるべきは、この法人の設立について、ご意見をされるということでですね、これに対して干渉するつもりは全くありません。

(記者)

ありがとうございます。




幹事社質問:東京2020オリンピック・パラリンピック聖火リレー、リニア中央新幹線

(幹事社)

それでは、ないようですので幹事社質問に移らせていただきます。幹事社質問今日2件で、1件目が東京オリンピック聖火リレーについてです。東京オリンピックの聖火リレー福島でのスタートまで、およそ2週間となりました。一方で、島根県の丸山知事が新型コロナウイルスの感染対策が不十分だとして、聖火リレーの中止の検討を表明されておりますけれども、まず、今更でもございますけれども、この発言に対する知事の受け止めと、改めて本県の聖火リレーの実施方針についてお伺いさせてください。

(知事)

はい。まず本県の聖火リレーの実施方針は、もう遺漏なく完璧にですね、広岡部長のもとで、しっかりした警備も含めてですけれども整えられているということでございます。そして、今ご質問がございました島根県の丸山知事さんのご発言はですね、どういうふうに言ったらいいでしょうね、まさに、お気持ちは、痛いほど分かるということであります。島根県の人口というのは、67万人あまりであります。従ってまあ日本で、静岡県で言えば静岡市ですね、静岡市とほぼ同じ、何て言いますか、人口ということです。一方感染者累計はですね、280人ぐらいじゃないかと思いますよ。静岡市は1,400人近いでしょ。1,300何人ということでですね、実に見事にですね、その丸山知事は、県民と一緒になって、感染対策を講じられてるわけですね。ところがですね、そのお客さんはもちろん、あそこが言うのは、大社もございますし、また島根ってのは出雲と、それから石見っていうところになりますけど、そこは、柿本人麻呂だとか、雪舟とかですね、素晴らしい観光資源があるんですよ。そういうところ東京からの人は来れないし、私ども飛行機飛んでますが行けないでしょ。すごく困られているということですね。そうした中でですね、時短要請をして、膨大なお金が、島根県も含めて納められてる税金が、そこに投じられてると。これは、いかにも不公平ではありませんかということはですね、私も彼の立場に立てば、同じように、思いますね。そして、ですからこれはまあ聖火リレーを、いうことは、何しろ今度のオリンピック・パラリンピックは、感染対策がきちっとできないとできないので、感染対策やってますかとなればですね、何しろ首都圏、東京都や神奈川県はですね、感染の経路を追わないというふうに、言われてるわけでしょう。感染経路追わないとは何事ですかと。それを許している国家の政策は何ですかと。つまり、潜在的な感染者が、神奈川県、東京都にですね、いっぱいいるということですよね。それでいいというふうにしているわけですね。一方、この国費、今後も全体でも100兆円をゆうに超す、国家も毎年の予算、これに上回るほどのですねお金を投じて、その一銭も来ないわけでしょ。それは辛いと思いますよ。ですから、この政府の政策に対して、こういう全くきちっと感染対策をやっているところに、何できちっとしたそうしたその援助が来ないのかという問題提起だったんじゃないですか。ですからもうこれはですね、聖火ということをいうことを通して、全国民に、訴えたいと。それは私はきっかけになっていって、そういうのも、私どもも実は同じように感じておりましたので、ですから、今回、いくつかの知事さんが、かなりの数の知事さんが一緒になりまして、飲食店だけでなくて、かなりの数の業態の業種の、人々が困っているので、そうしたところに目を向けないと駄目じゃないですかと、そうしてくださいということでですね、提出したんでしたでしょうか。(来週)来週それをですね、知事会の有志として国の方に申し入れると。この不公平感を、大きさはすごいと思う、高いと思います。それが吹き出たということですね。それからやはり、例えばイギリスですと各一人一人がですね、学校の生徒さんであっても、実質、自分でこの陰性か陽性かが分かるようなケースができるようになっているわけですね。ところが、日本の政府は、PCR検査をするのに国立感染症研究所にですね、これを送ってやれとかですね、様々な制約があって、時間もお金も人手も足りないということで、やれない、やらないということだったわけですね。そういうことで、1年あまり経過したわけでしょう。それは我慢が限度を来たということで、丸山さん、あえてああいう発言をされたんだというふうに私は思っておりまして、だからといって、何て言いますか、聖火を別にやめたというふうにおっしゃってはおりませんが、ともあれ、この問題提起はですね、静岡県のように、特別深い関係は、ないように見える県同士でも、背景にあるのが、政府の施策に対する厳しい批判的なご発言であるということで、全国知事会を通して申し上げておりますけれども、そういう意味では、一種の同士ですね。そういうふうに受け止めております。

(幹事社)

ありがとうございます。もう1件がリニア中央新幹線関連です。先月28日に、9回目の国の有識者会議が開催されました。JR側からは県外流出する水の戻し方についても案が示されましたけれども、この会議全体を通しての所感をお伺いしたいと思います。また、知事が求めている座長コメント、今回も継続された一方で、その座長コメントにあっては今後の取りまとめにあたって、先般県が送付した提案書の指摘も念頭に置きつつという文言が付されました。この点についての評価も併せてお願いします。



(知事)

はい。リニア中央新幹線がらみのご質問ありがとうございますが、JR東海さんからですね、先進抗が開通後におきまして、山梨県内で発生するトンネルの湧水をポンプで汲み上げて静岡県側に戻しますよという、こういうご説明がありまして、ありました。それを受けましてですね、県も、私もそうでございますけれども、難波副知事が代表して説明しましたけれども、JR東海の示した措置は、先進坑が繋がるまで、山梨県側に大量の湧出が、湧水が流出するじゃないかと。先進坑でどうなるのかというとですね、これはJR東海が配った資料であります(資料を示す)。これもですね、先進坑というのは、本抗と並行して掘られるトンネルです。ですから、全長25キロ、本県におきましては、9キロ弱、8.9キロでありますけれども、それ全部掘るわけです。そしてですね、その大きさですけれども、これはですね、ここにトンネルの大きさが書いてあります。本体、本坑ですね。これは幅が14メートル、高さが8メートルと。こういう馬蹄形の形をしてます。先進坑というのは幅が7メートル、高さ6メートルです。幅が7メートルだとどうですかね。狭いですか。どうですか。普通の車は、その交差できるじゃないですか。だからこれはダンプカーが中に入ってですね、入れる大きさなんですよ。それを全部掘った後、出てくる湧水、山梨県側に出る湧水を戻すとおっしゃってるわけです。残土どうするんですかとかですね、さまざまな問題が起こるので、この難波副知事がご説明を差し上げましたように、JR東海のお示しになった措置は、先進坑が繋がるまでに山梨県側に大量のトンネル湧水が流出してしまうと。その後に山梨県側から戻そうとしても戻せる湧水なんてないんじゃないですかと、そういう意味です。先進坑を掘ることを前提にしてるんですよ。これは実際の本坑です。不可欠なんです。これがなければですね、できない。これは水を抜くためのものですから。土砂を運ぶためのものです。これ掘って、後で出てくる水って言ってるわけです。そして、大体がそのトンネル内にどれぐらいの湧水が先進坑掘るときにもですよ、発生するかわからないと、大井川流域住民の皆様の、これは到底これではご理解が得られないと。ですからJR東海はまずトンネルの湧水量をしっかりと推定なさなければならないんじゃないですかと。そのためのデータがございますかと。突発湧水についてのデータは、青森の青函トンネルのデータじゃありませんかと。全然地形が違う地質も違うじゃないですかという、こういう疑問をですね、持っているということでございます。ですからだけどもですね、湧水を戻すと言ったと。ただ戻すについて、ポンプアップして戻すということなんですけれども、そういうことをですね、一応具体的にこの有識者会議で言ったので、この湧水の戻し方については、一応戻すと言ったことは、当然とはいえですね、戻し方にまずついて言ったのは、それなりにできていると、報告としてはできてると。だけど、それに関連して疑問がたくさんありますよと。この湧水に関するだけでもですね、34項目くらいあります。それから、会議の運営の仕方についても10ばかりございまして、全面公開も含めてですけれども、これにつきましてですね、今日、織部さんと田島君が部長の市川部長も来ておられますけれども、どなたかですね、この今日送り申し上げた、国に送ったものと、それからJR東海の副社長にも送ったものがあるということですので、これについてちょっとご説明いただきましょうか、はい。

(くらし・環境部 織部理事)

くらし・環境部理事の織部でございます。今日午前中にですね、国土交通省に対してですね、質問・意見ということでお送りいたしました。前回2月の22日の日ですけども、県としての見解ということでお送りしたところでございます。その後9回目の有識者会議が28日に開催されましたので、その際新たに新しい資料も出てきましたので、それに対する質問ですとかご意見ということで、今回お出しいたしました。またですね、近々10回目の有識者会議が行われるかと思いますけども、22日に送った見解とですね、今回お送りした質問・意見ですね、それを踏まえてですね、今後県の専門部会等で、また対話が行われますので、そういった場でですね、円滑に行う上でですね、この意見を踏まえてですね、きちんと有識者会議で議論していただければというふうに考えております。私からは以上です。

(知事)

JR東海については?

(くらし・環境部 織部理事)

田島理事の方から。

(くらし・環境部 田島理事)

くらし・環境理事の田島です。もう一通の方はですね、JR東海が作成しました中央新幹線工事の自然環境保全に向けた取り組みに対する県の意見書ということで、これは昨年、令和2年の12月25日と、3年のですね2月8日に開催しました自然環境保全、生物多様性の保全専門部会、これもJRさんからの説明を受けてですね、それに対して、その間に行われました議論の内容を取りまとめてですね、お返しするというものでございます。昨年、平成(正しくは「令和」)2年の12月に開催された会議ですけれども、その前がですね、1年ほど、もうすでにですね、間が開いてしまってるといったこともありましてですね、今までの議論が少し飛んでいるので、その内容をこう全体的にですね、取りまとめて齟齬のないようにするという目的で今回このような形の文書でお返しするということで、今後、国の有識者会議におきましてですね、この中から、具体的に調整が必要な項目を、また国の方に内容を確認していただきたいというふうに考えております。以上であります。

(知事)

ありがとうございました。というようなことでですね、この国にお送り申し上げたものは、横書きに、A3でですね、全部で、35項目あるわけですね、今回のことに関してのみでもです。この先進坑を掘り、掘った後で戻す、戻し方についてはとりあえずですね、そこそこ行ったと。難波副知事によれば8割で行った、そのゴールではですね、それにもかかわらずまだ30数項目の明らかにすべき点があるということです。それからそれ以外に会議の運営方法につきましても1、2、3、4、5、6、7、8項目出ております。それから難波副知事名で、今、田島理事が説明しましたような事柄をですね、宇野副社長に問いただしたということでもございますが、宇野さんに問い合わせた事柄はですね、これは、生態系に関わるものでございまして、この生態系に関わるものにつきましては、今日ですね、確か、学生さんがお越しになると。そうですね、本日16時30分から県内の大学生、高校生、高校生も入ってるのか。環境活動グループ「Fridays For Future Shizuoka」が、リニア中央新幹線整備に反対する署名文を私に提出されるということで、将来を担うですね、若い方たちがリニア問題を自分のこととして考えてくれてることを大変うれしく思っているところであります。これに関連しまして、静岡県の消費者団体連盟小林昭子会長さんが、この方は本当に立派な方で、大臣に対してですね、リニアについていろいろな質問書や要望書、意見書を出されてきた方ですけれども、アンケートをなさったということですが、今まで静岡県がこういうことを言うのは、何かわがままだと、足を引っ張ってると。ところがですね、90パーセントの方たちがごねてるとは思わないというふうに答えてらっしゃると。つまり正当な議論をしているのだというふうにお答えになっているという結果が出てきております。そしてまた、様々な項目が出てきておりますけれども本当にリニアがいるのかどうかと。半分以上の人たちはいらないというような結果も出されてですね、この消費者団体連盟、生活者の観点から出されたものでございますけれども、この結果はですね、非常に私は重く受け止めておりまして、小林会長以下、この消費者団体連盟の皆様方には、厚く感謝を申し上げたいというふうに思っているところであります。これに関しては以上であります。




記者質問:リニア中央新幹線、東京2020オリンピック・パラリンピック海外観客受け入れ断念、議会答弁

(幹事社)

それでは幹事社質問について質問のある社さんお願いします。

(記者)

すみません、リニアについて伺います。今、知事おっしゃったその全量の戻し方について、出てきたことはそれなりに評価されるということなんですけれども、9回目になって、これがようやく出てきたこと自体をどういうふうにご覧になってるかということと、あとその具体的なその戻し方についてはまだ何も説明がないんですけれど、そこがある程度分かるまではまとめ、取りまとめの話ももう始まってますけど、取りまとめすべきでないとお考えか、その辺の関係をちょっと教えていただけますか。

(知事)

はい。これが第9回リニア中央新幹線にかかる有識者会議の記録全部なわけですね。そこで今問われたことの関係というのはですね、このリスクナンバー2というところにございまして、地盤状況の差異によりトンネル湧水が想定と異なる場合、山梨県側の県境付近の断層帯掘削中、つまり県外流出期間においては県外流出量の増加、大井川への返水量の減少が発生し、中下流域の河川水量、地下水量が減少する可能性がありますと。こういうリスクを言った上でですね、ここにこの図がございまして、そこにですね、山梨県側へ流出するトンネル湧水を代替する措置として、先進坑貫通後に山梨県内で発生するトンネル湧水を静岡県に戻すと言ってるんですよ。ですからですね、先進坑、掘るということをですね、前提にした上で出てきたものについての議論と、それもあなたがおっしゃったように、十分具体的ではないと。そうすると先進坑を掘るということをなぜ前提するんですかと言えばすぐ振り出しに戻りますね。そういう状態だと。それからこの座長コメントはですね、JR東海が報告したことを確認するっていうことなんですよ、彼の言ってる基本的なスタンスは。ですから追認するってことなんです、言い換えると。それ以上のこと言っていないんですね。だから、疑問に対しておそらく、まともにまとめていないと。つまりいろんな委員の先生がいらっしゃいますので、その議論がですね、2時間以上やるわけですから出てるわけですね。それをまとめてるんじゃなくて、JR東海の言ってることを追認してるっていうか、確認したというようなコメントになっていて、8回目の時もですね、ひどいものでワンパラグラフを座長さんの言葉で書き直しただけでしょう、都合の良いところを。従ってJR東海の金子社長は、これで結論の部分、これこれの前提。自分たちが書いたものですから、湧水は出てきても戻りますと、そういうことでありますっていうことがしゃあしゃあとですね、言われることになって。ですから事務官と福岡座長さんとJR東海が3者仲良くですね、三位一体で頑張ってらっしゃるなというのが、私の印象で、到底この中間取りまとめができないと、今申しましたごとく、今回提出しましたものは、この流量の件だけでも、30点以上残っていると。残土をどうするんですかと。あるいは水質はどうなんですかと。水温はどうですかと。まして全く別の生態系はどう、どうしますかと。等々ですね、47項目全部を、その何て言いますか、議論するというのが約束に入ってますから。ですから取りまとめなどというのはですね、何のために言ってるんだと。江口さんが来年になったら退官されるので、それに合わせてやってるんですかという議論がですね、出てくるぐらいです、ええ。ですから、そういうタイムスケジュールがですね、極めて恣意的に見えますから、しっかり議論しないと、あと数十年、場合によっては1世紀あまりの、オーダーでですね、この静岡県に、あるいは南アルプスにですね、取り返しがつかない影響が出る可能性があるから、こんな1年やそこそこでですね、取りまとめるとかというのはですね、かなり学者としては傲慢であると思いますね。謙虚さに欠けると思います。

(幹事社)

それでは、幹事社質問以外の質問である記者さんお願いします。

(記者)

よろしくお願いします。すいません聖火リレーじゃないんですが、オリンピック全体に関して。政府が先日海外観客の受け入れを断念したという報道が出ています。この判断と、判断を下した時期がこの聖火リレー直前の今、この時期であることを、この二つについて受け止めをお願いします。

(知事)

はい。またコロナ、新型コロナウイルスはですね、抑制されていないというのが、世界の現実ですね。ですから、何て言いますか、まだロックダウンともまでは言わないけれども、外出規制をしているところがまだあります。イギリスもそうですね。そしてまた、アストラゼネカなどにつきましては、デンマークでは使わないと言ったりしてるわけです、ですね、そういうこと言ってる。つまり、これで何て言ったかな、血栓が出て、人が死んだとかですね、だからこれ危ないとか言ってる。そういう状況でですね、扱えないかもしれないというふうな状況の中でお客さんを迎えるってのは、ほとんど不可能だと。しかしながら、何とか開きたいという意思は非常に強いようで、それを実現するためにアスリートのための、人類の代表がそれぞれの、オリンピック精神に基づいて競技をするわけでございますので、そのアスリートは4年に1回しか機会がないので、今回1年延びたけれども、何とかそういう夢は叶えて差し上げたいということでですね、アスリートファーストの観点から、アスリートだけをお招きするというふうになったのかなと私は見てるわけです、はい。そうことで、日本の接種が始まったのでということなのですが、まあイギリスでは2,300万人ぐらい、あれだけたくさんの人が一気にこう感染したにもかかわらず、ワクチン接種はもう2,300万超えてますね。そうした事もあって、そのアストラゼネカ、それからファイザー、それからあと新しく出てきましたね今度1回きりで済むってやつですね、そこも出てきました。あと、スプートニクVとか、中国のワクチンとかですね、あちらこちらに行ってますけれども、全世界の人々に行き渡るまでにはかなり時間を要すると。それに対して、日本は、特段措置を講じてるっていうふうには思いません。ただ接種をしっかりと、来た、日本に入ってきたものについては、まだ認可されていないものもありますけれども、認可したものについては、この菅総理の言葉によれば組織力を上げてですね、迅速にこれやっていくと。静岡県でも、健康福祉部を中心にですね、接種が滞りなくできるようにですね、今、モデルを作り上げておりまして、そのモデルに従って実行するということになっておりますので、そうしたことを通じて、日本の感染対策をしっかりし、そして、アスリートの感染を、は少なくともしっかりして、大会も一番華である競技だけはして差し上げたいということでありますのでね、その気持ちはよく分かりますし、我々としてもこれをきっかけに、スポーツの持っている人生・社会を変える力、これを信じてですねその方針通りやっていきたいというふうに思ってます。

(記者)

ありがとうございます。あと別の話題なんですが、先週の議会で知事の年末の軽井沢への帰省? 旅行? について質問があって、それで自ら答えなかったということで議会からの申し入れとか、議長からの注意とか、そういう事態になりました。この注意を受けての所感と、あとなぜあの質問にご自分で答えなかったのかというのを改めてお願いします。

(知事)

はい。後者の方から言いますと、通常一般質問というのは、四つか五つしかないんですね。多くて六つぐらいです。ですから、そこにいるのはチームでやってますので、知事、副知事が1問ずつ、あとは部長さん、あるいは局長さん、警察本部長、教育長というのが答えるということで、そして坪内さんのご質問だったわけですけれども、坪内さんのご質問は、私が知事になってからずっと、最大の、解決課題と思っていた沼津についてのご質問があったので、これについてお答えするということになったわけですね。しかしですね、質問数少なかったので、そしてこの軽井沢の自宅で、人との接触を避けるということをしたことについては、難波副知事が答えたと。ところが議長さんもわざわざお越しになられてですね、当然、時間十分ありましたので、再質、再質が出れば、知事を指名するつもりでいたとおっしゃってました。私も再質が出ればですね、ましてや議長の指名であれば答えることになるということだったんですが、結果的には、残念ながら答える機会を失ったというのがございます。ですから、答えをしなかったっていうんじゃなくて。ところまあ、後で議会の規則によれば、知事が全部答えてもいいとかですね、しかし、これだけは知事に答えてほしいとかいうようなこともございまして、慣例と議会において、全6問、全部答えると、かつて、私が知事に就任した頃はですね、全部の質問に勝手に答えて、ちょっと他の人に答えさせろと言われたりですね、そうした関連もあり、また一方で、規約もあるなしっていうようなことでございますけれども、ちょっとその辺のところも、齟齬があったのは残念であるというふうに思っております。




記者質問:静岡新聞社代表、リニア中央新幹線

(記者)

静岡県の政策の発信や県民への周知においても重要な役割を果たしている静岡新聞・SBSの社長だった大石氏が、SBS女性アナウンサーとの行き過ぎたスキンシップを報道されて辞任しました。多くの批判が寄せられています。読者や視聴者に自ら詳しく説明することなく辞任した大石氏について、静岡県を代表する報道機関のトップとして、引き続き静岡新聞社の代表権を持つ立場として、説明責任を十分果たしたと思いますでしょうか。知事の見解をお聞かせください。

(知事)

SBSを、社長辞任されたんですね。そのあと静岡新聞の社長も辞任されたと。この責任のとり方は、大変大きな決断ではなかったかと思います。当初、若くして松井社長の後を引き受けられたので、大変な重荷もあったんじゃないかというふうに思っております。私、まだ彼が社長になる前からですね、またお子さんが生まれた当時から存じ上げていて、スポーツマンでもあるし、人柄も良いし、一生懸命この自分のカラーを出そうとされてきたというふうに思いますね。そうした中で、静岡新聞は、今サクラエビとか、あるいはこのリニアとかですね、その他、つまりこの、誰かが言ったことをそのまま書くってことであれば、誰でも書けるわけですね、中学のいわゆる学級新聞とができるようなことですが、いわば論説を張ってるわけですね。で、まあ毎日新聞もそういうところがあります。中日新聞もですね、やってるところがある。こういう意味で、静岡新聞の権威が落ちたとは思わないですね。

(幹事社)

その他よろしいでしょうか。以上で。

(記者)

すいません、リニアの問題で1点だけ。先日そのJR東海が説明した山梨の湧水を貫通後に戻すという案なんですけども、県として環境アセスの準備書の知事意見で、トンネル湧水を現有地付近に戻すということを言っていて、それでトンネル湧水も全量戻しを求めてきたと思うんですけれども。このJRの今回の提案内容っていうのはそのトンネル湧水の全量戻しに当たるのかどうなのかっていうことを、県としてのご見解と。

(知事)

思いません。到底思えません。先進坑開通後に出てくる水、山梨県側に出てくる水、その同量分を戻すと言っているわけでしょ。先進坑を掘るときに出てくる水はどうするんですか。その時に出てくる湧水、突発湧水はどうするんですか。ですから、先進坑掘削後に出てくるというですね、この後っていう字がしっかり入っていると。ですから、難波副知事がすぐにコメントしましたように、湧水なんかないじゃないですかと。言ってみればと丹那トンネル掘ってしまったと。掘ってしまった後に出てくる湧水は、丹那盆地に戻しますよと。今も出てますね水。だけどそれによってですね、かつて丹那盆地を潤していた水田やワサビ田を作れるような水が戻りましたか。戻ってきてないわけです。ですから、トンネル掘削をですね、本体と上手に先進坑という言葉を操りながら、そこで出た水、そこで、そう終わった後に出てくる水を戻すというのは、一種の言葉を上手に操作されてると思いますが、全量戻しということがですね、破られていると思ってますね。そもそも全量戻しを破ったのは、その山梨県側に流出する水はありえるといった時にですね、山梨県側と言ったって水はこうぎざぎざに流れているに違いありません、水脈は。行政区に応じて流れているわけじゃありませんから。ですから、山梨県から掘り進んで行って、その県境近くになればなるほどですね、いろんな水が出ていっているわけですね。そうしたものを含めてですね、全量戻しということで、トンネル工事に伴う全量をすべて戻すという、これはですね、先進坑、導水路、それから本坑、全部同じです。それに対して、今回は全量戻しというにはほど遠い、ただ、先進坑ができた後に出るであろう水についての戻し方について、言ったということだけですね。それについても、30幾つもの論点がありますよと言っているわけでございますから、ですから、座長コメントのようにですね、JR東海の言ってることを確認するならばというふうなことで、出た分を戻せますと。私はもうこういう詭弁はですね、よーく皆さん、しっかり目を開けて、1字1句おろそかにしないで一番大事なところパラグラフっていうのはですね、しっかり見ないといけないと。その点うちは、さすがに記者さんもそうですけれども、しっかりとこの文面をこれまでの経緯も含めて見てますし、専門家会議で鍛えられてますのでね、その点見過ごすことはないと。ただ、一般の市民の方たちは忙しくてそんなところまで見られてる暇がないので、私どもとしては、丁寧に質問し、ご説明に上がってるし、かつまたJR東海のですね、誠実に答えなくてはならないというふうに思っております。

(記者)

ありがとうございます。

(知事)

ちょっと待ってくださいね。実はですね、今日こんな本が届いたんですよ。出島松造って方、ご存じの人いますか。誰も知らない。私だけが知ってるというか、今日初めて知ったわけですが、この人はですね、「ボーイズ、ビー アンビシャス」を体現した男っていう、帯に書いてありますけれども、これはクラーク博士が言った、このクラーク博士と親交があった方です。福沢諭吉とも親交があった方です。で、松蔭、吉田松陰は、密航に失敗しましたね。それで断罪されたわけですけれども、この人は密航に成功してですね、向こうで成功して通訳になって、で、福沢さんを感心させ、かつまた伊藤博文も感心させてですね、そしてまた日本に帰ってきてからは、クラーク博士も感心させた静岡の生んだ逸材だと。この人がまあ生まれたの1842年なんですけども、その2年前にあの人、今やっていますでしょう、渋沢栄一さんが生まれて、渋沢栄一と全く同時代を生きた方でですね、これは、元県議会議長を務められた天野進吾さん、あの人、名文を書く人ですね。それから漫画家のたたらなおきさん、それから静岡の人物について勉強してらっしゃる村上さんという方が3人で書いているので、面白いですよ。三人三様、漫画も入っていますので。これはですね、いい本だなと思いまして、さっきちょっとぱっと見たんですけども、あえてですね、紹介します。じゃあ、記者さんのところ。以上であります。

(幹事社)

以上で質問出尽くしたようなので、ありがとうございました。

(知事)

ありがとうございました。




よろしくお願いします。

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